MAINTENANCE

体育館・武道場のメンテナンス、維持管理


体育館を使用する直前に日常清掃するのが効果的

床表面の土砂、ほこり、塵、汚れを取り除き、清潔に美観を保つ事がスポーツフロアメンテナンスの基本です。体育館使用中は、空気中にほこりや塵は舞っていますが、そのほこりや塵は、使用後一晩掛けてフローリングに降り積もる事になります。

【対応商品】

体育館モップ
首の固定された厚みのある幅広のモップ

マジカルラウンド


土砂やワックス類の侵入防止

体育館の出入り口が屋外に面している場合、土砂が侵入しやすいです。また倉庫やホール、廊下と面している場合、塩ビシートやタイルの油脂類、艶出し用のワックス等が靴底に付着したまま入ってきます。それを防ぐために、毛足の長い大型の土足用ダストコントロールマットを敷く事が最も効果的な対策です。

一口メモ

※マットは防炎認定のものを選択する事。また敷き放しにすると床が変色する事が御座いますので定期的な位置変更をお勧めします。

椅子の脚等のカバー、
結露や水分の持ち込みの防止

体育館で使用する備品、机、椅子等は必ず脚にフェルトやスポンジ、布等柔らかいカバーを被せ床を保護して下さい。
フロアシートを使用する場合は必要ありません。

スポーツフロアの結露は、室内の湿度が高く床面温度が室内温度より低いとき起こる症状です。結露は、建築物自体の損傷を早める原因となります。結露の防止は、発生原因を見極めた上、対策を講じて下さい。万が一結露や水分により床面が濡れた場合、速やかにモップや雑巾で拭き取り、決して放置しないように心掛けをお願いします。

フローリングの割れ、ササクレを発見した場合の処置


フローリングは板目、木取りの方向により擦れが生じ、"ササクレ"から"割れ"に発展する事があります。 ササクレを発見した場合の応急処置は、瞬間接着剤で接着しササクレの先端部分はカッターナイフや、棒状に丸めたサンドペーパーで擦っておきます。 接着力は強靭で殆どの場合これで安全に使用する事が可能です。 ただし稀に下地の状況や環境、材料の品質、精度、施工時のノウハウの違いにより、再度剥離する場合がありますので注意をお願いします。 ササクレの先端部は除去していますが、発見したならばそのまま放置せず応急処置でポリプロピレン製で幅広かつ弱粘性のテープでしっかりとテーピングを行って下さい。テープに日付を書いておけば、放置期間等の指標になり便利です。間違ってもガムテープやビニールテープでのテーピングは避けて下さい。

軽微なササクレの補修 軽微なササクレは、『ささくれ緊急リペアキット』または、市販の瞬間接着剤とカッターナイフ等で削ぎ取って下さい。 ガムテープやビニールテープ、養生テープは使用厳禁!弱粘性のポリプロピレン製テープで応急処置をしてください。その際、テープに日付を記しておけば発見後どれだけ放置されているかが一目瞭然です。 応急処置した箇所は放置せず部分補修を行いますが、新品のフローリングに貼り換えても、既存フローリングに合わせて削るため板厚は薄くなり強度も落ちてしまう事を考慮し補修の検討をして下さい。





日常点検、定期点検、再発防止処理の徹底

床の日常点検は定期点検を軸として行い、使用者にも協力を仰ぎ、損傷を早期解決する事。施設管理責任者自らが行うように心掛けて下さい。修復すれば終わりではなく、損傷原因を取り除く事が再発防止のために必要です。確実に行って下さい。

ラインテープについて

ラインテープの使用を間違えると、塗膜やフローリング表面材が剥離する恐れがあります。

ガムテープのような粘着力の強いものは厳禁。出来るだけ弱粘着性の専用ラインテープを使用して下さい。
原則として、塗装後3ヶ月以内は、ラインテープの使用は控えて下さい。使用後の張り放しは厳禁です。最長でも1週間以内に撤去をお勧めします。

ラインテープの剥がし方
ラインテープは手元に手繰り寄せる要領で剥がして下さい。間違っても上に引っ張りながら剥がす事は厳禁です。

正しい体育館モップについて

殆どの方の記憶にあるホールモップは、汚れを擦り取るためのもので体育館清掃用モップとしての使用は適当ではありません。
ほこりを集塵するのではなく艶を出すために柄とモップ部は 擦りやすい形状になっています。 主に玄関ホールや廊下等の長尺塩ビシート、クッションフロア、タイル等の艶出し仕上げ用でフローリングには適当ではありません。

体育館モップとは
乾拭き用の純綿モップ(幅750~1200mm程度 艶出し剤を含まない)に、体育館専用コンディショナー(例・P.12参照マジカルラウンド等)を噴霧したものを言います。 必ず首の固定された厚みのある幅広の体育館モップをご使用ください。 このモップは塵やほこり、ゴミを集め取り除く体育館専用に欠かせないモップです。

体育館モップによる正しい清掃方法
綺麗なモップを裏返して、専用のコンディショナーを霧吹きで2~3回吹き付けます。フローリングの長手方向に沿いながらモッピングして元に戻る方法で繰り返しモッピングしてください。最後に外周部を廻り、拾い落としの塵やほこりを集めて下さい。 ※特に汚れが酷く、モップの滑りが悪い時、明らかに埃が多い場合は、モップがしっとりとするくらいコンディショナーを多めに吹き付けて下さい。

体育館モップのクリーニングの方法

体育館モップの汚れが酷い場合、清浄効果が著しく低下しモッピング時の滑りが顕著に悪くなり破損の原因となります。残念ながら折角のモッピングが汚れを擦り付けていることになり逆効果です。


市販の洗剤を使用し洗濯機で洗濯か、中性洗剤を水で30~40倍にうすめ、汚れたモップを漬け置いてよく揉み洗いします。濯いで絞り干す場合、マジカルラウンド等のコンディショナーをモップ面にまんべんなくしっとりとする程度にスプレーして下さい。
モップ面を内側にして干して下さい。
(通常夕方スプレーしますと翌日には使用できます)


体育館モップクリーニングサービス

弊社はSDGs地域社会への貢献事業の一環として取り組んでいます。 体育館モップを洗濯する設備も場所もなく、クリーニングを取り扱っている業者様もいない場合を想定し、回収可能範囲(千葉県北西部、東京、横浜、神奈川東部)以外については、送り箱によるサブスクリプション定期クリーニングサービスを実施しています。


クリーニング回数については月2回を推奨しています。立地条件や環境により最低でも月1回のクリーニングが必要です。※体育館モップの必要本数は100㎡あたり1本を目安として下さい。
全国送り箱によるクリーニングサービス 弊社にて送り箱と貼るだけの送り状を準備しますので、毛の脱着は管理者様の方でお願い致します。送り箱で送れる枚数は、6枚、10枚、16枚になりますが必要本数により送料が変わりますので御相談下さい。 ※弊社は、正しいメンテナンス方法に取り組む管理者様を全力で応援しています。 体育館モップクリーニング予算獲得に向けた取り組みを、サブスクリプション契約で無理無く応援致します。全国各地遠慮なく御相談下さい。

汚れの種類別による処置方法

ラインテープ後の汚れ
ベンジンまたは溶剤タイプのクリーナーを布にしみ込ませて拭き取ります。ラッカーシンナーなどの溶解性の強い溶剤は塗膜を痛めますので使用しないで下さい。

スキップマークの除去
マジカルラウンド Bspec等の溶剤タイプのクリーナーで拭き取ります。




靴底によるワックス、油類の持ち込み
帯電防止剤を含むマットを清潔に保ち、競技中の滑りにはマジカルラウンド Bspecとシューズワイパーを併用する事により迅速に靴底を洗浄できます。

【対応商品】

マジカルラウンド Bspec
フローリングメ緊急ンテナンス・汚れ落とし・スキップマーク除去

マジカルラウンド

ご利用の際は換気をよくしてお使いください。



シューズワイパー
汚れや埃による滑りを防止

シューズワイパー



ジュース、清涼飲料水による汚れ
気がついたら出来るだけ早く固く絞ったモップなどで拭き取ります。とりにくいときは中性洗剤液をスポンジにつけて拭き、更に水をつけ固く絞った布等で拭きます。

炭酸マグネシウムによる汚れ
マジカルラウンドを軽めに直接吹き付けてモッピングして下さい。

フロアシートによる汚れ
マジカルラウンド Bspec等の溶剤タイプのクリーナーで拭き取ります。


血液による汚れ
余分な血液をタオルで拭き取り、弱アルカリ性の洗剤をスポンジにつけて拭き、タオルで吸い取ります。酵素入り洗剤も効果があります。